企画

□大倉が夜這いに失敗する
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夢の中、私はどこか高い所に立っていた
だんだんと足元が崩れ

あぁ、落ちる。


そう思った瞬間に私はガバっと起き上がった


「ゔっ…」

突然頭に走った鈍い痛み…
一体何?と思いながら暗闇の中手探りでなんとかスタンドランプをつける


「……なにしてんの?忠義」


目の前に現れたのは何故か私に跨っておでこを押さえてる忠義
その目は若干涙目で、さっき頭に走った痛みは忠義のおでことぶつかったからであろう事が分かった。
何やってんのこの人…


「っ…!な、なんでいきなり起きんねん」


「てゆうかなんでここに居るの?」


そしてなんで跨ってるの?




「…いや。俺寝相悪くて…」


「へー…じゃぁ忠義の部屋から私の部屋までゴロゴロ転がってきたと?」


「…いや。夢遊病で…」


「そんな事初めて聞いたんだけど?」



視線を彷徨わせ苦しい言い訳を繰り返す忠義に、
私は痺れをきらして確信をつく




「夜這いするならせめて失敗しないでほしいんだけど?」



「いや、やって有希が急に起きるから…」


「やっぱり夜這いじゃん」



私がそう言ったら若干頬を赤くした忠義はどこか照れたように


「ほな、仕切り直しで。」


そう言ってランプを消すと、私にキスを落とした




「てゆうか、なんで夜這い?」


「有希の事考えてたら眠れへんくて、我慢できひんかったから…?」


「なんで疑問符なのよ」





end
 

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