MEMO




【ネタ帳】

随時更新中(ただし鈍足)




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◆no title 

暗いです。以下のネタは…上手いことキャラクターに当てはめることが出来ませんでした。グワシ!(ひぐちカッター的な役割)

何か楽しんごって頭に残るな。

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 早いところ死んでしまえ。認めたくないけれど、この感情は嫉妬という奴なのだろう。身も心も自分のものにならないなら、早く死んでしまえ。あんたは何も知らないから、そういうことが言えるんだよ。愚かで醜い存在め。もう、分かってもらおうなんて思わない。あんたみたいな馬鹿な脳では、どうせ理解できない。とにかく早く…そうすればきっと、お互いが楽だよ。

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 どんなに好意を寄せられようとも、どんなに誉められようとも、自分はあなたを信用しない。その言葉を胸に秘め、にっこり笑い、あなたにこう言うのだ。「ありがとう」と。

2010/12/23(Thu) 04:20 

◆黄昏に逝く 

 ある日のことだった。城で軍師としての名を上げ、忙しいはずの竹中 半兵衛が私の家に来た。お偉いさんがこんな所へ来たものだから、それは恐れ多い。竹中氏の姿を見たあと直ぐに、私は畳に額をつけた。それを見た竹中氏は、苦々しい声をあげる。「君は幼なじみにもそうやって媚びを売るのかい」――私はその言葉を合図に、ゆっくりと頭を上げた。
 竹中氏は、ある知らせを聞いて私の家へ来たらしい。私の隣にどっかりと腰を落ち着けると、次にぎろりと私を睨んだ。銀色の髪はふわりと音を立て、瞳は水がたゆたうかのようにたぷたぷ動いている。本当にいつ見ても、桁違いに美しい。……なんて思っている場合じゃなかった。
「そうやって馬鹿みたいに笑っていればいいさ。僕は何も言わない。その代わり、僕に責任を押しつけないでよね」
「……押しつけやしませんよ」
 竹中氏は、たいそうお怒りである。誰が悪いかは明白だった。この私だ。私が彼の想いを踏みにじってしまった。口答えした私に気を悪くしたのか、竹中氏は更に顔を歪める。美人が怒ると怖いのは、最早世の常だ。
「そうやって幸せそうに笑っていると、いつしか命を落とすことになるよ。身近な不幸にも気付かないまま」
「……」
 竹中氏の言っていることはわかる。けれど私の目には、軍師としての竹中氏は映っていなかった。昔から知っている、可愛い可愛い半兵衛ちゃんがそこにいたのだ。……要するに、半兵衛ちゃんは拗ねているに違いなかった。
「だから豊臣へ来いって言っているんだ。君のことを守ってやれる。ずっとね」
「……でも私は、あの人のことを愛しているから」
 勿論半兵衛ちゃんのことも好きだけれど、と言うと、その名で呼ぶなと怒鳴られる。可愛い可愛い半兵衛ちゃん。半兵衛ちゃんは、昔から嫉妬深い子だった。
「……忌々しい。勝手にしろ」
 半兵衛ちゃんはそう言い捨てるなり、私の家から飛び出していった。

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ヒロインの幸せを一番に願っているけれど、ヒロインを他の男に盗られるのはすごく嫌な半兵衛。
ヒロイン、嫁に行く。

2010/12/02(Thu) 05:05 

◆no title 

※R15
※佐助が変態・ストーカー
※ヒロインの名前は“稲葉 要”に固定
※キャラ崩壊が嫌な方は読まない方がいいです




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 ここ3ヶ月の間で起きている出来事を話そう。1週間に1回、自宅にブリーフを送りつけられている。誰から送られているのかは定かではないが、相手が本物の変態であるということは間違いないようだ。
 仮にも女である私は、現在一人暮らし中である。このことに恐怖を抱かないと言ったら嘘になるが、ここ3ヶ月は同じことの繰り返しなので、いい加減恐怖も薄れてきている。しかし、悪質なストーカー行為を受けているという事実は揺るがない。今はブリーフで済んでいるが、そろそろ警察に届け出ないとやばい気もしている。
 送りつけられるブリーフは大概使用済みで、股間部分にあたるであろう生地には黄色い染みが付着している。「嗅げ」と言うことなのだろうか……私は変態ではないので、見も知らぬ人の下着の臭いを嗅ごうとは思わない。嗅ごうとは思わないが、洗おうとは思う。他人の使用済みパンツが自室にあるという状況は、はっきり言って耐えがたい。何故彼氏でもない男性のパンツを洗わなければいけないのだ、という疑問を振り払いつつ、下着を洗濯機に入れる日々が続いた。

 それからしばらくのことである。インターホンの音が部屋中に鳴り響いたので、私は玄関へ向かった。扉を開けると、そこには見知らぬ男性が立っている。
「どちらさま?」
「……稲葉 要さん、ですよね?」
「? そうですけど」
 彼は私の名を確認するやいなや、ダメージジーンズを押さえているベルトに手をかけた。金属音を鳴らしながら社会の窓を開ける彼の意図が読めず、私はただ混乱する。
「ちょっ、ちょっと、何してるんですか!」
「要ちゃん……俺様のブリーフ受け取ってくれてたでしょお……? 俺様のブリーフ、そ、その可愛い手で、触ってくれたんでしょ……? こ、今度は、俺様のちんこ触ってよ……っ」
「! ひいっ」
 社会の窓から飛び出す彼の逸物は、立派に立ち上がっていた。亀がうるうるした瞳で私を見つめている……と錯覚しようとしたけれど、それはどうしても無理がある。
 まさしくこの男が“ブリーフ男”であることには間違いない。こんなことになるのなら、早めに警察に通報しておけば良かった。息を荒げながら部屋に押し入ってくる彼は、逸物を私に見せつけながら赤い顔をしている。この変態め。しかし触るだけで済むのなら……いや返り討ちにしてやれば、彼は今日で懲りてくれるかもしれない。私は彼の逸物を握り、鬼頭を少しだけ舐めてみる。
「! 要ちゃんっ」
「ヘルス嬢なめんなよ」
 お前ん中の精液を搾るだけ搾り取ったら、身ぐるみはがしてゴミ置き場にでも捨ててやる。変態にはこれで充分だ。女子のようにあんあん喘ぎ出す彼を見ながら、私は内心ほくそ笑んだ。

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私は佐助をどうしたいのか。

2010/10/10(Sun) 17:53 

◆JUNIOR 

※ 妊娠もの(フィクション)
※ 佐助×ヒロイン

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 もうすぐ家族が増える。
 大学時代に運命のパートナーに出会い、サークル内で大恋愛をした末に、結婚。勿論すぐに結婚をしたというわけではなく、大学を卒業した後は、自分が企業に勤める。婚約は卒業した後すぐに済ませていたので、資金を貯めてから式場の日取りを決めようということは、お互いに話し合っていた。式を済ませるまでは、セックスも出来うる限り我慢して……少しでも純粋な身体で、ヴァージン・ロードを歩いてほしかったから。
 式の日の晩は、それはそれは熱い夜を過ごした。夫婦として完全に結ばれるまでに我慢してきたものが、一気に溢れかえったからだろうか。その後の新婚旅行先でも、どろどろに溶けるくらい、情熱的な営みをした。多分、その時の子供なんだろうと思う。あれから八ヶ月。パートナーのお腹は、ぽっこりと形を成していた。

「ただいま……疲れたあ」
 愛する人に会いたくて、仕事を早く切り上げてきた。本当は徹夜で残業をする予定だったが、定時内でほとんどの仕事を終わらせてきた。休む暇も作らなかったので、今日は流石にへとへとだ。
 リビングから「お帰り」と声が飛んできた。いつもならお出迎えをしてくれるパートナーがやってこないということには、それなりの理由がある。つまり、容易に身体を動かせない状況にある、ということだ。
 靴を脱いで、廊下を歩き、リビングの扉を開ける。リビングには大きなソファがあって、これがたいそう柔らかい素材で出来ている。そのソファにはパートナーが座っていて、愛おしそうにお腹を撫でながら、こちらへ視線を向けていた。
「ごめんね、ご飯作ってなくて」
 申し訳なさそうに呟くパートナーの元へと歩み寄り、隣に腰を掛ける。座った瞬間にふわりと、ソファの弾力が身体を包み込んだ。
「いいんだよ……それより、調子はどう?」
 あとで身体に優しいものを作ってやろうと決意しながら、パートナーのお腹を撫でる。
「今日は調子いいかも」
 そう言って笑った“彼”の表情が、何よりも眩しく見えた。
「そう、良かった……元気な子が産まれてくるといいね、佐助」
「へへっ、俺様ちょー楽しみ」

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シュワちゃん主演のコメディ映画がありましたね、シュワちゃんが妊娠しちゃうやつ(コメディとはいえ、様々な問題を取り上げて表現しています。いい映画です)。
細かい設定を考えずに書き出してみましたが、これは隙間隙間にシリアスが入ってくるような予感がするぞう!
佐助は女体化ではないです、ただ妊娠してるだけ。

2010/06/09(Wed) 03:40 

◆画家と美大生 

「要くん、パレットを洗ってくれる?」
「はい。 ……先生、」
「ん、何だい?」
「す」
「す?」
「……き、やきが、食べたい、です」
「すきやき? じゃあ、僕の家に来るかい? あんまり豪勢にはしてやれないけど」
「……ありがとうございます」
(全く、早く“好き”って言ってくれればいいのに。 素直じゃないなあ、要くんは)
(私ったら、誤魔化し方がベタすぎる……)

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「半兵衛、そういう時は……男から言い出すのが慣わしだと聞くぞ」
「へ、そうなのかい? 何だ、待ってたのは彼女の方なのか。 ありがとう秀吉、今日辺りに挑戦してみるよ」
「……、うむ……」
(要ちゃんも苦労するな、こりゃあ)

2010/06/01(Tue) 03:38 

◆画家と美大生 

「いつまでも、排水溝にゴミを流しちゃいけないよ。いつか詰まって、シンクに水が溜まってしまうんだから」
 わかった風な口を聞くな。誰かが言った言葉を聞いて、私が一番に思ったことである。いつ、どこで、誰がそれを言ったのかはわからない。けれど私の記憶の中には、その言葉だけが鮮明に残っていた。
 私は、人によって“顔”を変える。家族といる時の私、昔馴染みの友人といる時の私、そして全く私を知らない人といる時の私。自慢ではないが、私は人の心を掴むことに長けている。私は相手を全く知らなくても、相手は私を恋人と思い込む。餌で魚を釣った感覚に、私は優越感を覚えるのだ。ただそれだけ。食用ではない魚は、逃がすに限る。これがただの“魚”だったらいい。ただの魚じゃないから困るのだ。
「私の何を知ってるというの……」
 本当の私を知らないくせに、よくもまあ大きな口を叩いたものだ。餌を撒いたら寄ってくる、簡単な人だった。私はそのことに失望し、興味を失い、そして捨てたのだった。

「排水溝はしょっちゅう洗うものじゃないね。触りたくもないな」
 竹中先生はそう言った。アトリエにあるシンクをスポンジで洗いながら、絵の具の匂い香る身体を震わせる。私は言った。
「排水溝にもし……魚がいるとしたら、先生はその魚を、触りたいと思いますか」
 これがただの“魚”だったらいい。ただの魚じゃないから困るのだ。そう、ただの魚でないから。
「ああ、それなら触りたいかもね」
 私もまた、魚であるから困るのだ。

2010/05/25(Tue) 22:53 

◆画家と美大生 

 君は自分のことを「醜いアヒルの子」と称しているが、全く持ってその通りだと僕は思う。
 アヒルの軍団の中では、君は蔑ろにされるだろう。一番弱い立場のひな鳥である君は、どこの軍団にも属さない。属させてくれない。そもそも容姿がアヒルではないのだから、蔑ろにされるのも無理はないだろう。君はアヒルの軍団の中にいる内に、自らがアヒルであるという錯覚を起こす。だが君は、アヒルではない。一冬越してから、湖を見てみるといいだろう。大人になった君の姿が、湖に映し出されることだ。
 君は、美しい白鳥なんだよ……要。

「君は知らないだろうね」
 僕は言いながら、彼女とクロッキー帳を交互に見つめる。彼女の姿形を素早く紙面に残し終えたら、クロッキー帳はすぐに机のタンスの中へとしまう。このクロッキー帳の存在を彼女に知られると、ややこしいことになるからだ。彼女は癇癪持ちなので、一旦暴れたら手に負えない。面倒くさい出来事は避けるに限る。
「……何ですか?」
 僕の視線に気付いたらしい。居心地が悪いのか、僕を睨みつけるように視線を流す彼女。彼女は外で猫を被っている分、僕のアトリエでは地を出せるらしい。何とも喜ばしいことだ。
 僕の絵画に強い興味を示す彼女は、本当に美しい。それだけ美しかったら生活をするのに不自由はなかろう、なんて僕は思ってたけど、そう上手くはいかないようだ。
 何がそうさせたのかは知らないが、彼女は酷く傷つきやすい。いつだって感情が入り乱れていて、今にも狂いそうだってのに、彼女は笑顔でそれに蓋をする。心と体が矛盾を起こし、支障を来す。そんな時に心身共に休まる場所は、限りなくゼロに近いのだとか。
「何でもないよ」
 僕は言った。
 もし僕のアトリエが、君の言う“心身共に休まる場所”であるならば、僕は喜んでアトリエを提供しよう。そう思えるくらいに、僕は彼女に夢中である。

2010/05/17(Mon) 05:18 

◆画家と美大生 

「君、綺麗だね!一枚撮らせて?」
「はあ?」
 私は思わず声をあげた。目の前にいる男の発言が、あまりに突飛すぎたからである。男は人なつこい笑顔を浮かべながら、両手で一眼レフを構えている。
 急に私の前に立ちふさがったかと思えば、私の全身を舐めるように見つめだしたその男。嫌悪感を覚えたが、考えてみれば、その視線はいやらしさをはらんだものではなかった。美しい人形を愛でるかのような視線と、彼の笑顔は決して悪い印象ではない。悪い印象ではないが、とにかく何もかもが急すぎた。私はただ、何も考えずに廊下を歩いていただけだというのに、目の前の男に話しかけられる義理もない。私はそのまま何も返さず、男の横を通り過ぎようとした。
「ああっ、ごめん!俺、前田慶次ってんだ。竹中の知り合い!俺、写真やってるからさ、是非モデルが欲しくて」

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画家とモデルとか、カメラマンとモデルとか…異性同士だと、この関係がきっかけで付き合ったりしそうなイメージ。
まずは身体から!っつって…ドラマの観すぎ?
でも物語はドロドロの方が面白い。

2010/05/13(Thu) 03:31 

◆画家と美大生 

【ヒロイン】
 美大生。才色兼備で性格も良く、人当たりがいい。悪く言えば八方美人。ひょんなことから親しい家族や友人から、陰口を叩かれていることを知ったヒロイン。それ以来、彼女は人を信用することが出来なくなってしまう。「作品は裏切らない」ということで、美術を専攻。

【竹中半兵衛】
 ヒロインが通っている大学の非常勤講師。本業は画家のため、世界各地を飛び回っては作品をこさえている。容姿のためか、女性からの人気は高い。病を患っている。

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半兵衛が出てくるとなると、勿論慶次もいりますよね(ストーリー上、慶次が必要であるかどうかは別として)
半兵衛とは対の立場であるところに慶次を置きたいのですが、画家と対になる職業って何だろう?
むしろ“わびさび”だとか“粋”なことに敏感な慶次の方を画家にすれば…いやっ、画家って柄じゃねーな!(笑)

2010/05/07(Fri) 04:49 

◆画家と美大生 

【画家】竹中半兵衛
【美大生】ヒロイン

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 私は、常に見えない何かと戦っている。それは家族に対して、友人に対して、果ては恋人だった存在に対して、私は常に猜疑心を持っているのだ。どうせその姿は偽りなのでしょう、どうせその感情も偽りなのでしょう。私が私を偽っているから、常にそんな思いをしているのかもしれない。
「絵に限らず作品というものは、時として自分自身の鏡となる」
 彼は言った。銀色の髪をふわりと揺らしながら、彼は彼自身の作品を見つめる。遠くから彼を見た時、白髪なのかと思っていたそれは、きらりと光を反射して、私の目に色彩を運ぶ。
「これは、自分自身が一体何なのか。そう悩んだ時に描いたものだよ。君がこれに惹かれるということは、もしかして君も」
 どきり。心臓を鷲掴みにされたような感覚だった。彼はにこやかに笑って私を見ているが、その実、見ているのは私ではない。彼は私の中の私に、視線を向けている。一気に秘密を暴かれたような気がした。これ以上口上で嘘を述べて、一体何になるというのか。私は一旦ふう、とため息を吐き、それから彼を見た。彼は相変わらず、にこやかに笑っている。
「はい、……そう、かもしれません」
 断言するのははばかられた。この質問に対して自信を持って答えることは、酷く滑稽に思えたからだ。もしかしたら彼は、私のことをからかっているだけかもしれない。
「そうなんだ! 意外と当たるものだね」
 ……やっぱり。

2010/05/07(Fri) 04:29 

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