二次創作
□夏の午後。
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「あら、哀ちゃん?」
「今日は、佐藤刑事」
「珍しいわね、今日は1人なの?」
「ええ。いつも一緒ってわけじゃないですよ」
日曜日の午後。
街で偶然出会ったのは普段は刑事として事件で度々会う佐藤美和子と、いつもクールな見た目は子供頭脳は大人!の灰原哀。
美和子は非番なのか普段のスーツ姿ではなくラフな私服。
「今日は非番なんですか?」
「ええ。久しぶりに休みが取れたがら買い物でもしようかと思ってね。哀ちゃんは?」
「私も今日は1人で買い物でもしようかと思って」
「偶然会ったのも何かの縁だし、良かったらお茶でもどう?奢るわよvV」
「クスッ。じゃあご一緒させていただきます」
いつも明るい美和子に、哀が微笑みかけ誘いに応じる。
その子供のくせに妙に大人びた表情に、何故か頬に赤みが走る美和子。おかしな感情に首を傾げながら、2人は近くの喫茶店へと向かった。
その喫茶店は雑誌にも取り上げられ、今若い子に人気の店だった。
雰囲気や内装が落ち着いていて、人気があるのも頷ける。
頼んだのは、美和子は紅茶とフルーツタルト。哀はコーヒーとレモンパイ。コーヒーはもちろんブラック。
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