小説■第六巻■

□男子高校生の非日常
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11時51分。
泉はJR博多駅に到着していた。

あれからANAに乗って福岡に到着した泉は貴重な時間を費やさないように急いで飛行機を降りてターミナルビルを出た。
すぐに福岡市営地下鉄のホームに下りて福岡空港を出たのが11時45分。
それから6分の乗車であった。


泉はJR博多駅の博多口を出ると大博通りに向かって歩き出す。
するとすぐ左手に今回予約している大型シティホテルが見えた。
泉はロビーを入ると水谷からのLINEを開いて部屋番号を確認した。
既に水谷がチェックインして、部屋で待っているはずである。

指示通りの部屋の前に着き、泉はふぅと息を吐いた。


ピンポン


部屋のベルを鳴らす。


コンコンコン


小さくドアを3回ノックした。

ドアが開いて水谷の顔が隙間から覗いた。
水谷は泉を見ると一気に笑顔になる。

泉は辺りをキョロリと確認し誰もいないことを何気にチェックすると、するりと隙間から部屋の中に入り込んだ。
まるで不倫の旅である。


『………来ちゃった♪』
泉は水谷に抱きつきながら上目使いで水谷を見上げる。
水谷の優しい目がニッコリと笑い
『何そのひと昔前のトレンディードラマみたいな台詞w』と茶化した。

『そう言うなよ、結構しんどかったんだぜ?』
泉はぷくうと頬を膨らますと、それをいなす様に水谷が
『すぐに風呂に入ろ。時間がない』

『なんだったらお風呂でヤってもいいぜ?』
泉が挑発的に言うと

『エローw』
と水谷が笑った。


『家族は大丈夫だった?』
泉は一番心配していたことを聞く。
『うん、みんなまだ親戚の家にいるのかな?もう出たかな?オレは一人でキャナルシティで買い物したいって言って先に出てきたから。昼の1時10分に博多駅の新幹線改札口前に集合ってことになってる』
『ホントに1時間弱だな…速攻バージョンのエッチしようねw昼飯は?』
『ん?あぁ…今らか泉を食うから大丈夫』

『…バカ//』


水谷は泉をひょいと持ち上げ抱えると浴室まで連れて行った。

『ちょ//なんでお姫様抱っこなんだよ//』
『え〜?わざわざ埼玉から王子に会いに来てくれた姫への感謝の気持ちを込めて?』
『誰が王子だ』


狭い浴室で二人になると、水谷は泉を後ろから抱きしめ、洗面台の大きな鏡の前で泉の服を脱がしていった。
淫らな行いをしている二人の姿がまざまざと鏡に映って余計に卑猥である。

泉はくるりと向きを変えて水谷に向き合うと、その着衣を脱がしていく、
一枚、一枚と素肌に近づき、とうとう水谷を丸裸にすると泉はしゃがみこんで水谷の屹立した肉の棒を口に含んだ。


『え//泉…イキナリ?』
『ふぁって…ふぃかんないんなろ?』
『フェラしながら喋らないwてかシャワーも浴びてないのに汚くね?』
泉は一旦水谷のチンコから口を離すと
『水谷の味が香ばしい』と言った。

『淫乱だっつのw』

水谷は笑いながら泉をバスタブに導くとバスカーテンを閉めてシャワーを出した。


『冷てぇー♪』
泉はきゃっきゃと笑いながら湯加減を調節する。

二人はずぶ濡れになりながらもう一度見つめ合って深くキスをした。
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