小説■第六巻■
□男子高校生の非日常
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【泉孝介から読者への挑戦】
はい。そうです。今日、オレは本当は名古屋には行っていません。
本当は博多駅前のホテルで、たった1時間ですけど水谷と会ってエッチをしました。
全てが時間との戦いでした。
どうしてそうまでして福岡で水谷に会わなければならなかったのかって?
…理由など分かりません。
ただ、栄口を出し抜いて何かしでかしてやりたい…そんな悪戯心が働いたのかもしれません。
だって明らかに栄口はオレらの関係を疑っています。
オレとしてはもちろん浜田が一番好きなのです。水谷と本気で付き合いたい、栄口から奪いたい…なんてこれっぽっちも思っていません。
だけどこうまで疑われたら、いくら温厚なオレでもイラっとくるじゃないですかw
だから
オレは水谷の法事の予定が決まった3ヶ月程前に二人で打合せをし、あらゆる交通機関を事前予約して準備を整えていたのです。
…今日、朝の8時10分の東京駅発の新幹線に乗車してから、この完全犯罪(笑)を遂行するべく。
言っておきますけど、朝8時10分の東京駅発博多行きの新幹線に乗ったのは事実です。
これは嘘偽りありません。
ではどうやってオレは福岡に行き
1時間のエッチ時間を設け
18時43分に大宮に戻って来ることが出来たのでしょうか?
明敏な読者様なら、きっとお分かりになることでしょう。
お答えを確認したければ、どうぞページをおめくり下さい。