小説■第六巻■

□オオカミ少年とエロ王子
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──あんっ…いやん…


テレビからいかがわしい声が流れてくる。

あれからすぐにDVDをセットした旬の手によってテレビには卑猥な映像が映っているのだ。
そのDVDは女子高生モノであった。


泉にとってみれば日常の高校生活。
栄口少年と旬にとってみればオトナの高校生活。

そこで繰り広げられる、通常ではありえない状況下で、女子高生(の扮装をした女優)が多数の男子生徒(に扮した男優)に犯されている。


泉はパッケージをチェックする。

時に教室で。
時に体育倉庫で。

セーラー服やスクール水着、体操着とバリエーション豊富なシチュエーションが収録されているらしい。


『あはは!嬉しそうな顔して犯されてるね〜♪』
女優の恍惚とした表情に旬は目を輝かせて無邪気にそう言った。

『AV鑑賞会とか…ったく最近の子は〜…』
泉は旬の早熟さに半ばあきれ返りながらも、目は画面にクギヅケであった。
その点泉も欲望には逆らえない。


『うっわぁぁ//』
対して栄口少年は目を大きく見開いて口をあんぐり開けて画面に見入っている。
初めてのAVは小学生にとっては刺激が強すぎる。
栄口少年は下から突き上げるような強烈な官能を覚えてビクビクと震えた。

AVを鑑賞するだけで快楽が怒涛のように押し寄せる。

泉は横で栄口少年の様子を窺いながら、自分が初めてAVを見た時のことを思い出していた。

見れば栄口少年が座りながらも不自然な格好で前かがみになっていた。
恐らく勃起しているのであろう。
小学5年生の、まだ成長途中のチンコが勃起しているであろう様子を想像して、泉は少しばかりドキドキしてしまった。


かく言う泉も既に勃起している。
そもそもAVを見て勃たない思春期男子がどこにいるであろう。

泉は隣に座って画面に食い入るように見ている旬の様子を窺った。
すると旬は両脚を前に大の字に投げ出しながらリラックスしていた。
ハーフパンツの股間はズボン越しからでも分かるくらいにくっきり勃起している。

まったく…堂々としてるな、と泉は思った。



『泉ちゃんのエッチ//オレのチンコ盗み見てるデショw』
突然旬が泉の耳元で囁いた。

『ひっっ///』
突然耳元で囁かれるものだから、泉は驚いてカラダを跳ねさせてしまった。

『あん♪泉ちゃんったら敏感♪』
そんな泉の様子を見て、旬は茶化すように言った。

『し・か・も…』
『あ”っっこらっっ////』
『…泉ちゃんもここ、こんなにおっ勃てて♪』
『ちょちょちょ!!そこ…握るなぁぁああ//』

旬は泉の後ろに廻ると、勃起している泉のチンコをズボンの上から掴んでしごいた。

それから逃れようと泉はカラダをくねらせて逃げようとする。

『あはははは!泉ちゃん♪か〜わいっ♪』



旬と泉の痴態を見て、栄口少年が驚いて見つめていた。
年上男子二人のイケナイお遊びを見てしまったようで、栄口少年はバツが悪かった。


『ほらほら!幸裕君もこっち来て泉ちゃんのチンコ触ってみなよwオトナのチンコがAVで硬〜く勃起してるよ☆』
旬が更に悪ノリして言う。


『ダメだっての!!ちょ///旬クン!マジで!!きゃははは!手!!手〜離して!!』

旬のイタズラな攻撃に泉は観念して懇願した。
だが旬の手は止まらない。

『ほらほら!幸裕君!』
尚も栄口少年を呼ぶ旬。


『ダメ!!来ちゃダメぇえあぁあ//』

涙目になって泉は栄口少年に向かって首を振った。

栄口少年はどうしていいのか分からずドギマギしている。


しかし、次第に幼き男子の目にギラリとした光が宿った。
ゆっくりと泉の方に擦り寄ってくる栄口少年。


『そうそう…そうこなくっちゃ♪』
そんな栄口少年の様子に旬は満足してニヤリと笑った。


『泉さん…お兄いちゃんの言ってる通りの人だ。』
そう呟いて栄口少年の親指が泉の頬の涙をぬぐった。
『すっごく可愛い人ですね…』



『あ…あ…あ…あ…あ…』
旬に後ろからイタズラされ、前からは栄口少年が迫ってくる。
泉は年下男子の残酷な無邪気さに少しばかりの恐怖を覚えたのであった。
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