小説■第六巻■
□チンコキャプターいずみ
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チンコチンコチンコチンコでかいやばい
夢いっぱい
古今東西老いも若きもみんな大好き
チンチン♪
チンコチンコチンコチンコすごいでかい
見せつけろ
鶴は千年 亀は万年 チンコだけは永遠だから
【チンコキャプターいずみ】
『よ〜んす!お疲れ〜♪』
泉孝介はいつものように部活帰りに浜田の家に寄りに来た。
部屋の換気扇からは夕飯のいい香りがしてくる。
浜田が用意したご飯が出来上がっているようだ。
『あ、お帰りー今日は早かったね?』
キッチンでエプロン姿で泉を迎えた浜田は満面の笑みで振り返る。
泉はドサっとかばんを床に置き、
『シャワー入らせてもらうぞ。』
などと言いながらとっとと服を脱ぎ始めた。
まるで新婚生活のような日常。
実際のところ泉は夕飯を食べたら実家に帰るわけだが、この少しの時間が浜田には至福の時なのだった。
さ〜て、今日はどうやってエッチにもつれこませるか。
最近の浜田はいつもこの考えで頭を支配されている。
自分たちは健全な男子高校生。
男子高校生たるもの猿のような性欲を処理する為、毎夜毎夜出さなければならないものがあるのだ。
それは浜田だけではなく泉にとってもそうであるはずなのだが、
何故だか泉は自分とのセックスに対して、一旦拒絶を見せるというクセがある。
もちろん一旦エッチにもつれ込めば泉だってノリノリになってくる。
だけどあの拒絶は何なのだ…と浜田はいつも心の中にひっかかりを感じているのだ。
一種の演出?
本当にエッチが好きではない?
いや、エッチが嫌いってことはないだろう。
だとしたら演出か?ビッチかあいつは!…浜田は一人ほくそ笑んだ。
確かに泉の性格から考えれば、自ら求めていると思われることはイヤであろう。
だから形ばかりの拒絶を演出する…そういうことなのだろうか。
時折自分のテクが下手だからか?なんて心配になることもある。
だけど泉だってあんあん喘いでいるし、息を切らしながら上気した頬で自分を見つめてくることだってあるじゃないか。
…テクがないなんてことないはずだ!
浜田はそう自分に言い聞かせながらぶんぶんと頭を振った。
『どうしたものか…』
浜田は夕飯を作りながら独り言をつぶやいた。
風呂場の泉にはこの声は聞こえていないであろう。
とにかく自分たちには時間がない。
とっととヤルことヤって泉を帰宅させないと、明日の朝練にも響く。
だから夕飯をさっさと食べていかにスムーズにエッチに導くか…
それが浜田にとっての男の見せ所なのである。
『ふぃ〜…サンキュー浜田!さっぱりした〜♪』
シャワーを浴びた泉がご機嫌な様子で出てきた。
濡れた頭をタオルで拭きながら下着一枚という無防備な姿で浜田の横を通り過ぎる。
チラリと泉の後姿を浜田は見た。
野球部とは思えないほど華奢で白い肌。
細い腰。
しなやかなカラダの線に、ちょっとだけ長い黒髪が映えている。
この扇情的な後姿を見るといつも浜田は勃起しそうになる。
それを抑える為に視線を逸らしたり他ごとを考えたり…
『ケンゼン』な男子高校生は勃起を抑える為に多大なる努力をするものなのだ。
『何ぼ〜っとしてんだよ!早く飯くれ〜!』
『うはっっはいっ!!!』
妄想世界から現実に引き戻された浜田は一瞬カラダをびくっとさせたが、すぐに気を取り直して夕飯の盛り付けを始めた。
『ど〜せまたいやらしいことでも考えてたんだろ。』
泉が鋭い突っ込みを浜田に送る。
『ははは…まさかぁw』
そして笑ってごまかす浜田。
そもそも浜田は泉の母親でも何でもないのだが、何故こうも飯炊き男みたいな扱いを受けているのだろうか。
一瞬疑問に思うこともある。
しかしそれでも浜田はその奴隷的扱いに心地よさを感じているのであった。
決してM男ではない。
愛なんだから仕方ない。
『さぁさぁ出来ましたよ〜♪』
浜田は自分のどす黒い思いを泉に悟られないように努めて平静を装って夕飯をテーブルに運んだ。
泉が目を輝かせてそれを見ている。
『うまそう…♪』
泉は両肘をテーブルについて、膝立ちになって足をばたばたさせている。
まるで子供のようだ。
浜田はそんな泉の行動を見て、いつも癒されている。