小説■第六巻■
□禁キョリ恋愛
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『で///なんでこ〜なるんです?』
泉は慎吾を見上げてそう言った。
ニッコリと微笑んだ泉を慎吾は思わずベッドに押し倒してしまったのだ。
両肘を曲げ、万歳の格好をした泉は扇情的で…
まるで無防備な二次元メイドのようなエロさがある。
野球部なのに華奢な体つき
少しくびれた腰
押し倒されて内股気味になった両脚
全てが自分を誘っているような錯覚を覚える慎吾であった。
『いや…全てを忘れる為にお前を抱きたいと思って?』
慎吾はニヤリと笑って泉を見下ろした。
『ちょ///お前を抱きたいとかそ〜ゆ〜恥ずかしい発言を真面目な顔で言わないで下さいよ//』
『ん?だって真面目に抱きたいんだもんw』
ましてや慎吾の格好はパンツ一丁。
もはや股間の膨らみが少々大きくなっているのが見て取れる。
高校1年生の泉にとって3年生はオトナだ。
そのオトナが半裸で迫ってくる感覚は……泉は嫌いではない。
『でも///ダメですって!こんなの…ずるい!』
泉は顔を赤らめて目を逸らす。
『何がずるいの?』
慎吾は余裕の笑顔で聞き返す。
さっきまでのブルーなテンションは一体何だったのだ。
『何がって…弱さにかこつけて迫ってくる所がデショ///』
泉は慎吾の胸をぐいっと押しのけようとする。
しかし慎吾のカラダを簡単に押しのけられるわけもない。
『泉君はぁ〜…受験で弱ってる俺を〜…つっぱねることが出来るくらい冷酷な男なんだ?へぇ〜そうかそうか〜!』
妙な節をつけて慎吾が泉を見下ろす。
『〜〜〜〜////』
泉は答えることが出来ない。
『ほら…俺だって意地悪したいワケじゃないんだよ?だから…任せて。。。』
言いながら慎吾は泉に口付けを落とした。
ピチュ…ニュチュ…
泉の唇の中に慎吾の舌がにゅるりと侵入してくる。
その濡れた刺激が淫らな水音をたてて泉をとろけさせる。
『んみゅ…らめデスって//』
泉は口を離そうと必死にもがく。
だけど慎吾のキスは優しいながらも強引で…
どうにも理性を溶かしてしまうのだ。
『!!!撫でないでクダサイょぉお!!』
その上慎吾は泉の腰をわさわさと愛撫し始めた。
両手10本の指をいそぎんちゃくのようにわきわきと動かし、泉の弱いわき腹を攻める慎吾。
泉はくすぐった気持ちよくてうねうねと腰を振って逃げようとする。
しかし慎吾の体重が泉の動きを拘束して動くことが出来ない。
かろうじて顔だけを動かして逃げようとするが、
それが仇になって泉の口の周りは慎吾の唾液でどろどろになってしまった。
『ぁぁあんもう!!!』
泉が思わず叫んだ。
しかしいくら叫ぼうと慎吾の態度は余裕綽々で…
それがまた泉をカチンとさせる。
『オネガイ!!も…やめて///』
なんとかこの場を凌ごうと懇願してみるが
『やめてなんかあげないwだってもう収まんない。』
などと言いつつ慎吾は泉の顔をれろれろと舐め始めた。
もはや泉の顔は慎吾の唾液だらけでテカテカ光り、
窓から注ぐ夕暮れの光に淫らに輝いていた。
『すげ…泉君汚してるみたいで興奮する。。。』
なんだか真剣な顔で慎吾が泉を見下ろした。
その目線はまるで野獣のようで…
少しばかり泉は恐怖を感じてしまうのであった。