□炎を抱き締めて
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城から少し離れた演習場にて、ひとり黙々と槍の稽古に励む幸村が居た。

「ていっ!とりゃあ!!」

構えては機敏に振り、宙を突く。額当てには汗を滲ませていた。

「………!!」

突然、背後に近づく気配に気付いて槍を素早くそちらに向ける。

「おおっと!だ、旦那っ俺だよ俺…」

寸前でかわした佐助が両手を上げていた。

「佐助…!?こ、これはすまなかったで御座る。急に現れるのでつい…」

幸村は槍を降ろし、苦笑いで頭を掻いた。

「旦那ってば、朝から稽古しっぱなしじゃないの?そろそろ戻ったほうがいいんじゃないかと思って迎えに来たんだ」

気付けばあたりは夕焼け色に染まっていた。

「…そうで御座るな」

佐助は幸村を連れて演習場を後にした。

「わざわざ迎えに来なくても良かったのに」

「迎えにでも来ないと、旦那はいつまでもやってるだろ?」

「それもそうで御座るな…」

城へ戻るまでの途中の道のりで佐助がぴたりと足を止める。

「だけど…その前に……」

「佐助…?わっ!な、なにを!?」

佐助は幸村を抱え、すぐ側の茂みに移動した。訳もわからず、驚いている幸村の唇を突如奪う。幸村の頬はみるみるうちに赤く染まっていった。

「んンっ…////」

舌を侵入させ、充分に絡め合った後に漸く唇を離す。

「その前に抱かせて?旦那♪」

「は…?抱かせてって!?こここ…此処でで御座るか…!?////」

「お願いっ!ね?少しだけ。最近してなかったじゃない」

と言いながら佐助は幸村を木に寄り掛からせ、衣服を脱がし始めていた。

「や、やめろ…佐助…こんな処で不謹慎で御座るぞ……アっ////」

「とか何とか言っちゃって…旦那の可愛らしいココ、勃ちゃってるよ?」

胸の突起を舌でなぞりながら、悪戯な笑みで幸村の顔を覗く。幸村は恥ずかしそうに目を伏して顔を逸らした。

「外でするの興奮しちゃうかな?旦那…」

手は既に幸村の股間を撫でていた。佐助の舌が胸元から腹をなぞり、そこへ降りて行く。

「あン…佐助ぇ…駄目で御座る…////」

幸村の制止も訊かず、佐助は露にした雄に吸い付いていた。






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