短編
□独裁政治反対!
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「好きだ付き合って下せェ」
「え?は?………えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
ちょ、ちょっと待って下さい。沖田君。いきなりどうしちゃったんですか?頭がおかしくなっちゃったのかな?
いてっ。うわぁーにこやかな顔で頭叩いてきやがったよこいつ!本当に根っからのドS野郎め!
思わず口に出てたみたいだね。危ない危ない、良く妙ちゃん達にも注意されるんだよなー。
いつか痛い目みるわよ。ってにこやかな笑顔で。いや、逆にそん時の妙ちゃんのがこ――
って!そんな下らない事考えてる場合じゃなくて!いや、決して下らない事でも無いけれども、今はそれよりも重大。ってか珍事件が起こってるんだってば!
あー…何か分け分かんなくなってきたぞ。頭ん中ぐっちゃぐちゃだ。自他共に認める馬鹿何だってば私。
一気に色んな事考えらんないの!要領小さいんだってば!よし、ちょっと事態(ってか頭)を整理してみようか。
えーと、まず私はいつも通りに帰る用意をしていました。
うんうん。
いつの間にか隣に沖田が居ました。
うんうん。
沖田に告白されました。
うんうん。ってぇぇぇぇ!
どう考えてもおかしいよね、これ!だってだってさ、いきなり何の脈絡も無しによ?ムードもへったくれも無かったんだよ!?何か、挨拶するぐらいの気軽さだったよ。あれ!
人生初めての告白がこれってどーよ。あれ、何か目から鼻水が垂れてきたぞ。グスッ
……さっきから沖田の視線が痛いんですけど、え、これってどうしたら良い訳?返事をしろって事っすか?沖田君。
いやさ、実を言うと沖田の事は前々から好きだったから、答え何て決まってるんだけども。万々歳なんだけれども、何か素直に言うのは癪だ。
って、何か沖田の顔が近づいてきてるんですけどぉぉぉ!
あ、………………―――!
「拒否権はあげませんぜ」
独裁政治反対!
真っ赤な私の顔を見て爆笑しやがった――!絶対に好きだ何て言ってやんないから!
END
企画OKIFES!様に提出です。参加させて頂きありがとうございました!