短編

□和な昼下がりに
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ドッガーン!

「ごらぁ゙!!!総悟!またお前かぁー!」

鳥のさえずりでも聞こえてきそうな和な昼下がり。久々の休日なので散歩にでも行こうかと襖を開けた瞬間。聞こえてきたのは凄まじい爆発音と副長の怒鳴り声

「おい」
「え……?」

そして今私の目の前に居るのは逃げて来たのであろう隊長の姿。そしてサディステックな笑みを浮かべて発するのは、私の貴重な休日が無くなる事を意味する一言。

「匿ってくれますよねェ?」

その隊長の笑顔を向けられて断れる強者は果たしてこの世界に居るのだろうか?勿論私がそんな人であるわけもなくて、引きつる笑顔を必死で誤魔化しながら

「当り前じゃ無いですかー。汚い部屋ですけどお入り下さい!」
「あ、そうですかィ?じゃ遠慮なく入らせてもらいまさァ」

そういって部屋にずかずか入っていく隊長を横目に、小さくため息をつくのが私の精一杯の抵抗なのだから情けなくなる。

続いて部屋にはいるとくつろいでる隊長が`お茶'と呼び掛ける声を無視して、書類の確認でもしようと文机に向かった途端。聞こえてきたのは廊下をドタバタ走る音。

しかも段々こちらに近付いてきている。もしかして、と思い隊長に声を掛けようとした刹那

バーン!!

襖を勢い良く開け放し現れたのは副長。荒い息を抑えながら怒鳴りちらしはじめる

「総悟!お前覚悟しやがれ!」

「ちっ、見付かりやしたかィ。今度こそは息の根止めてやらァ」

「こっちの台詞だぁ!」

叫びながら刀を構え始める二人

え……?

そしてあろう事か私の部屋で乱闘をし始めたのだ

唖然とその光景を眺めていたけれど、昨日必死で纏めあげた書類がもみくちゃになる2人の中に舞っているのを見たら

…ぶちっ

やっぱり耐えれません。

「隊長・副長御覚悟!」

隊長が持ってきたバズーカを構え銃口を二人に向ける。

これでも、隊長補佐。十分に二人を傷付けられる力はある…はず

「え、おい冗談だよな?」
「やめときなせェ」

やっと気付いた二人の焦った声が聞こえたけど、気にしない。私は勢い良くバズーカを発射したのであった




和な昼下がりに
聞こえてくるのは断末魔!?





今日も新選組は平和です


End…?
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