短編

□まほろば
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和な秋の青空。





夏の澄み渡った高い青い
空とはまた一味違った空。







少しどんよりしていて、
霞み掛かったかのような
手を伸ばせば届いてしまいそうな程に近いちかい空。













そして空に浮かぶ鱗雲
ちぎりちぎりに一つ一つが
寂しげに哀しげに浮かぶ秋の雲









夏ならば一つの雄大な入道雲
威厳を醸し出し悠然と浮かぶ
例えるならば孤高として立つ
王様のような夏の雲











どこからどこまでも
正反対な、夏と秋















決して交じりあう事は無く
どこまでも相反する水と油のよう










交じりあおうと藻掻く。
必死にあがいてあがいて
一つになろうとするのに
いつまでたっても重なる事無い

















夏と秋
















季節の変わり目ならば交わったかのように見える空だけども、

実際にはそんな事はなくて、
ただ淡い幻想を見せてるだけ

















あなたは夏が好きだと言った。
わたしは秋が好きだと言った。
















決して交差する事の無い


夏と秋


はずだったのに。











いつの間にか甘い香りを身にまとい、口先だけは調子の言い事ばかりを言いながらも私のそばに自然に溶け合っていた。

私だってそう。
貴方の甘い香に惹かれ貴方の周りの人に癒されいつの間にか本当に気付かない内に交じりあっていた














私の隣には貴方
貴方の隣には私






(居心地の良い場所)




こんな御託を並べて
つまり何が言いたいかって、
銀ちゃんが大好きって事!


END

Happy Birthday 1010 坂田銀時!

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