捧げ物・宝物
□森田様へ
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「骸、ただいま…」
熱さに堕ちる…
「恭弥…っ、どうしてこんなに早くに帰って…」
ぎゅ…
「君に会いたかったから…」
耳元で囁く言葉にこんなにも動揺してしまう僕は本当に弱いのだと自覚する。
「そのために、3ヶ月の仕事を1ヶ月で片付けてきたっていうんですか…。」
「まぁね…。一刻でも早く帰りたかったんだよ…」
「っ…あのシャワー浴びますか?疲れているでしょうから。」
「そうだね、まずは浴びようかな…」
そうして口づけをしようと雲雀は骸に近づいたが、寸前のところで引き止め、浴室に向かっていった。
「恭…弥…?」
少し様子がおかしいとは思ったが、そのまま気にすることなく時間だけがたった。