連載

□第4章 後編
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(どこまで行くつもりだ)

確かに歌舞伎町は夜の町だ
電飾に照らされて昼間より活気にあふれている気さえする

「ゲーセン発見〜」

だんまりを決め込んでいた奴がやっと口をきいた

「最近うちの神楽ちゃんが行きたいってうるさくてさ。缶けりとか自然と触れ合ってればいんだよ」

(単に金ないだけだろ)

ゲーセンなんかガキのたまり場だと思ってたが、結構大人もいるんだな
まあこんな時間にガキがいたら、うちの見回りがさぼってる証拠だ
土方はつい癖で周りに目を光らせた

それにしてもやかましいな

隊服を着ていない土方は近寄りたくない存在絶大だった

それなりに賑わっていたはずの店内は、まるで潮がひくように客が離れていった


「オマエさ、ヤクザと間違われてもしかたないぜ」

「そのなりだ、お前は舎弟といったところか」

「だれが舎弟だ。んなことよりギャラリーもいねえし瑠璃倶楽やろうぜ」

「何だそれ?」

「えっ?!知らねえの?うちの新八でも知ってるぜ」
やったことあるかは別として

あの眼がねが知ってて俺が知らないというのは面白くない。万事屋に促されるまでもなく個室の暖簾をくぐった

「なんだなんもねえぞ」

チャリンチャリン

「コンニチワ♪画面ヲ選ンデネ」

万事屋が何枚かの小銭を投入すると機械音が流れた
正面のボードに表示された画面を手際よく押している
ガーっと音がして後ろを向くと、障子紙が違う柄に替わっていた

正面に振り返るといきなり自分の顔が映った

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