EVENT

□さっ誕
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「「なんじゃこりゃあ!!!?」」




明け方、歌舞伎の一軒の家から二つの奇声があがった

時を遡ること10分……




土方の腕枕をそっと外した銀時は布団から出ると寝ぼけ眼で厠へ向かった

お揃いのグレーの寝巻きの裾をわりムスコを取り出したとき、目を見張った


(オレんじゃねえ…………)


用を足すのも忘れて見入ってしまった

よく見ればきのうオレが大串くんのムスコにつけたような赤い跡がある

デカさはあるが柔わけえソレは我がコではなかった




(なんか頭がモサモサすんな)

布団の中で目を覚ました土方も、額にかかる髪をかき上げたとき異変に気づいた

(白?)

アホな上司とドSな部下の板挟みで、ついに俺も若白髪か………て違えだろ!!一晩でこんな白くなるかっ!?どうなってんだ一体……

(あいつはどこいったんだ?)

隣で寝ているはずの銀時がいない。布団はまだ温かかった


たいていの人間は朝起きて最初に厠に行く。ここんちの住人は、冷蔵庫て場合が多い


居間を覗くがいない。廊下への襖を開けると、そこにはボリボリと頭を掻く俺がいた

((ん?んんんンン!?))


そして先程の奇声に至る




ちょっナニコレ?えっ!?……オレが目の前にいるんですケドぉ!!?

どうなってんだ!!?なんで俺がも一人いんだ!?


((………………))


銀「えっと、もしかして大串くん?(どーみてもオレだけど)」

『もう一人の俺』が俺に話しかけてきた

この話し方はあいつだ。てことは俺の頭が白いのはまさか……

俺は『もう一人の俺』を突き飛ばすと洗面所の鏡に向かった

そこには死んだ魚の目をしたあいつが写っていた

土「嘘だろ……」

銀「なにすんだよっ、いてえじゃねえか」

土「おいっ!お前こっちきてみろ」

俺は『もう一人の俺』の腕を掴み、鏡の前に立たせた

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