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□第4章 後編
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「ポーズヲトッテネ。ジャイクヨ」

「なんだなんだ?」

「いいからいいから。あっち見てて」

指さされた方向をみたとき閃光に照らされた
カシャ  (写真に撮られてんのか!?)

「おまっ騙したな」

「ハイハイ次の始まっちゃうから」
カシャ (えっ?)
俺が奴の胸倉を掴んだときだった


「おいっまさかまだあんのか」
「あと1枚?」

出ようとしたら襟首をつかまれてよろけた
。万事屋を抱きしめる恰好になった
カシャ      (最悪だ)


慌てて離れようとしたら奴の手が俺の腰にまわった
カシャ      (はあ?)

目をのぞき込んできた
カシャ      (なに?)

口をつけてきた
カシャ      (まだ)

舌をいれてきた
カシャ      (あったのかよっ!)

俺は目を開けたまま、怒りなんだかよくわからない感情が込み上げてきた。合わさった口が息苦しくなって万事屋の胸を押し返すとき太股に奴の股間があたった

「ジャコレガサイゴノ一枚ダヨ♪」

(お前……)カシャ

「写真ガデキアガルマデタノシミニマッテテネ」

うしろの障子紙が動く音で我に返った

(やっと終わったか)

万事屋は始終無言だった

文句の一つも言いたかったが、さっき万事屋のカラダの反応に気づいてしまった俺は正直なんて切り出していいのかわからなかった

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