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□秘めた意志
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「目玉がなんで2つあるか知ってるか?
それは片方拷問で失っても生活できるようにだ」



眼前に突き付けられた刃が光る

体を動かそうとすれば縛り付けられている木柱がギシリと揺れた。散々暴行を受けた身体は麻痺していて痛みを感じない



「今さら逃げられるとでも?さぁ吐け」

「…………。」

「強情な奴だな…えぐれ」



近づく刃、目はそらさない。



「御用納めである真選組だ」



一匹の黒

その後ろからも次々と黒が溢れ、捕縛される男共。自嘲的な笑みが漏れる。結局この人は何も捨てない



「行くぞ」

「…はいよ」



縄を自ら解き後に続く。土方は一瞥するとフンと鼻をならした



「さっさと逃げろよ」

「突入がすぐだと知っていたら足留めさせといた方が得策でしょう」

「馬鹿が」

「お褒めの言葉ありがとうございます」

「一遍死んどけよ頼むから」



死にゃあしませんよ、アンタを看取るまでね



言葉に出しては言わない

かち合う瞳、ニッコリと笑えば「馬鹿が」と呟かれた




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銀魂十巻・第七十九訓
勘七郎の母拷問から抜粋

やりたかった捕われ山崎。難しいんで原作から書いてみました←何時かちゃんと書こう!…オチって何?

fin.

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