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□ある日の昼下がり(仔退+銀)
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ある日の昼下がり
(仔退+銀)
「退ちゃーん」
「何です?旦那」
「何で君は万事屋にいんのかなぁ?つーかその社長椅子は俺の席なんですけど」
「旦那が社長でよく会社が成り立ちますね。あ、成り立ってないからこうなのか」
「え!?ちょっと何この子!!!いきなり上がり込んで来て何で辛辣な事言われなきゃいけないの!!?」
「ちゃんと働いたらどうですか?チャイナさんだって成長期なんですから」
「アイツは一生成長し続けるよ。だから今制限しといてやるの、女の子が太っちゃ貰い手が居なくなっちゃうでしょ?銀さんの優しさよ」
「仕事もないのか」
「退ちゃんんんんんん!!?」
「ちゃん付けしないで下さいよー俺いくつだと思ってんすか」
「10才」
「大正解〜そんな旦那には苺のアメちゃんあげます。From原田」
「やった!貰い物貰っちゃったー…と言うか本当にどうした?そんな低いテンションで言われても盛り上がれないよ、旦那は」
「今日非番なんですよ」
「…………は?」
「子供は外で遊べって追い出されました。そんな邪険にしなくたって…」
「…それってジミーが働き過ぎだからだろ?」
「もういいっす俺息子に転職します。旦那、ママになってよ」
「やべーよジミーが尋常じゃない壊れ方しちゃったよ何だよ旦那がママって。そもそも息子は仕事なのか?」
「ママ、アメちゃんちょーだい」
「いや、今君から貰ったばっかなんだけどFrom原田。つーか原田って誰だ」
「(ジ───)」
「………はい、アーン」
「ア──…ん、甘い」
「やべぇ今キュンときた。」
「今ならたったの500円!お買得ですよ」
「自分を安売りしちゃいけねーよ?500円でいいから俺の息子になっちゃう?」
「買うのかよ。お世話になります、家事から帳簿付けまで何でも出来ます」
「息子なんだから働かなくていーの。おいで、パパが抱っこしてあげよう」
「ママー」
「いやパパだから。っておぉフニフニだな、つか髪サラサラ。」
「セクハラー」
「えぇっもうそんなお年頃なわけ!!?加齢臭する!?」
「ミントンしません?」
「スルーかよ我が儘息子。今日は天気良いからな、お供しますとも」
「やった!」
「ママとお手て繋ぎましょー」
「はーい!」
輝く太陽、澄んだ青空
道行くは微笑ましい親子
爽やかな風が駆ける
「その笑顔キュンときた」
「セクハラー」
fin.
アトガキ+オマケ⇒