hand.
□言えない言葉
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それは何時もの日常。
「オイ山崎ー」
「はいよ」
土方の隣にはつき従うかの様に立つ山崎。本当にこいつだけは土方の狗なんじゃないかと思う
………面白くない
此方に向かって歩いてくる山崎、手元の書類に夢中になっている。陰から足をスッと出す
「うお!!!」
「チッ」
想像していた鈍い音は聞こえず、咄嗟に出した片手だけで身体を支えていた
「危ないじゃないですか!」
「怪我はしてねーだろ」
沖田は踵を返し、すれ違う隊士達を片っ端から殴って行った。山崎はただ頭に?を浮かべる
「………沖田隊長…何のマネですか」
「何の事でさァ」
「俺の味噌汁に薬入れましたね」
「やっぱ地球産は効かねーか」
「やっぱって何ィィィイ!!?怖い事言わんで下さい!つーか下剤盛るなら土方さんの所に─」
「山崎ィ─…テメー良い度胸だな」
「ふ、ふふ副長!!?嫌だなぁ今のは冗だ─ゲフゥ!」
「マヨネーズ2箱買って来い5分以内」
「んな無茶な!!横暴だ─!!」
「…………。」
面白くない。
2度ある事は3度ある。それからの山崎は気配を気にする様になった。
その所為でバズーカを放っても土方を盾にし避けられ(その後土方にボコボコに殴られてた)地雷を仕掛けても上手く抜け(ゴリラが爆発してた)吹き矢さえも躱される始末。
性格は狗なのに本人は猫の様だ。
「次は──、!」
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