hand.


□だんご(山+沖)
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(山+沖)



「──近藤さんどこ行ったんでィ、せっかく団子買ってきたってのに…」



日の照る夏日。今日も今日とてサボり尽くす沖田総悟。そんな彼が今廊下で呟く


今日は偶然立ち寄った団子屋で面白い味を見つけたので是非近藤にと買ったのだ


が、肝心の本人が見付からず屯所内を歩きまわっていた



「部屋は見たし廁も道場も見た…やっぱ姐御の所かねィ」



さて どうするか、とここに来て気付く



「……団子、広間に出したままだった…」



此処は男所帯。名前も無く広間に置いておくなど食べて下さいと言っている様なものだ

自然と速くなる足取り



そして…



スパン!!!

「うおっ!─何だ総悟か、ビックリしたじゃないか」

「近藤さん!探してたんで、さ…ァ……」



お探しの人物を見つけ明るくなる。が、よく見てみれば



「総悟も一緒にどうだ?美味いぞ〜この団子」



そう言って差し出したのは串に刺さる残りの1つだけ。視界の隅に映る食べ終わった残骸達



「いや〜あまりに美味かったもんで気付いたらなくなっててな、流石お妙さんだ。」

「お妙…」

「ああ!さっきまで一緒に団子を食ってデートしてたんだ!───夢の中で。」



ガハハ、笑う声はフィルターが掛かった様に遠く…

──ガチャ─…



「ん?食わんのか、…何してるの総悟くん、バズーカはちょっと─え!?待ってまっちょタンマァァァアア!!!」

ドオォォォォオン──…



*
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