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□鳴く声
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一面に咲き誇るは紅き彼岸花


その先には大きめの石がが一つ


何年も通る事によって出来た細い道が石へと通ずる


そこを歩き石の前へ


ゆっくりと触れてみれば一粒の雫が石を染めた


膝を付き横に倒れる


手には鶯色をした本。それを優しく、でもしっかりと抱え込む


―せんせえ―…


ポツリと呟かれた声は青過ぎる空へと消えていった





fin.

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