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□老人と海
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初めて、ヘミングウェイを読みました。
私みたいな人間がコメント書いていいのか分かりませんが。

解釈や純文学的な位置づけは知りません。
ただ、一読者として読んでの感想を書きます。

少年の優しさと海の厳しさ、老人のたくましさがとても印象に残りました。

くだらないですが、読み終わって一番に思ったことは「老人強い!!」でした。
この人、サメ相手にナイフやこん棒で戦うんです。
それで、サメを倒してしまうのだから、このおじいさん凄い。

もしかしたら、「老人」と書かれているけれども、それほど年をとっていなのかもしれません。漁師としては高齢だけど、一般的に私たちがイメージする老人(高齢者)ではないのかもしれません。

この物語は、老人が海に出て、大きな獲物と死闘を繰り広げ、勝つ。しかし、その獲物を狙って今度はサメと老人は戦う。

淡々と描かれていますが、生と死がいつも隣り合わせで、絶えず緊張感がありました。
老人であるために、力や体にガタがきていることへの不安と漁で鍛えられた絶対的な経験に裏付けされた勘という安定。
決して、老人は弱いだけの存在ではなく強い面を持ち、それがかわるがわる現れます。

すっかり世界にのめりこみ、老人と共に漁に出て帰ってくるまで、海の厳しさと怖さ、そこで生きる老人の強さやプライド、たくましさを見たような気がします。

「純文学」、「名作」
そんな言葉だけで敬遠していましたが、そんな堅苦しいものではありませんでした。

とても、面白かった。
だから、感想を書きました。

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