novel『復活』vol.2長編
□『倖せが迷う森』#1
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事件はある日突然起こった。
それは長期休暇が始まって10日後の事…
「大変だ!!リボーン!!!」
夏休みが始まって毎日の様に、獄寺のトコに「宿題をする」って名目で通ってるツナが、血相変えて戻って来た。
「やけに早ぇーじゃねぇか」
そう。
ツナは15分程前に出掛けたばかり。
静寂を満喫してあたリボーンは、さも迷惑そうにコーヒーを啜ってそう言った。
「たたたた大変なんだって!!」
「だから、何が?」
うろたえるツナの右手には、握り締めてくしゃくしゃになった一枚の紙。
「…コ、コレ読んで」
リボーンは怪訝そうにそれを受け取り、丁寧に皺を伸ばしながら広げる。