novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N
□『千の夜を越えて』
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無数の星がちりばめられた、夜闇のキャンバスに。
流星が金色のシュプールを空に描いて、零れ落ちる。
遥か彼方を見据える広大な袂で。
同じ空を見上げる。
誰より急ぎ足に。誰より駆け足に。
振り返る事なく。
前へ、前へと進み続ける存在。
まるで、進むべき自分の道標を辿る様に。
一片の迷いや後悔もない。
そんな熱い生き方が、好き。
でも、挫折のトラップにくじけそうな時は。
独りで寂しい夜は。
どうか思い出して。
貴方の胸の悲しみを残らず消せるくらい。この想いの深さで、抱きしめてあげるから…
もしも、触れ合えない距離ならば。
もしも、声が届かない場所ならば。
繋がるこの空に、歌を捧げよう。
祈りを込めて、旋律を奏でよう。
誓約と希望は風に乗って。
貴方に優しく吹き行くだろう。
貴方が、私を忘れない様に…
強く強く、言い聞かせるように。
君の名前を、幾度も呼び続ける。
願いは唯一つだけ。
同じ空の下で。
(どうか、笑顔でありますように…)
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