novel『復活』vol.3短編N
□Silver Rain
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(とうとうこの日が来たか…)
隼人は、デスクに置いた小箱を眺めてはガクリと肩を落としていた。
一年以上前から練りに練ってきた計画。
決戦は、明日。
(うまく渡せるかな…)
何度も何度もシミュレーションした。
きっと成功する。
大丈夫、大丈夫。
自分を奮い立たせ様としてみては、直ぐに後ろ向き根性が顔を覗かせ、隼人の出鼻を挫く。
覚えてなかったら…?
どうしよう…
こうして頭を抱える事、数時間。
(ここまできたらやるしかないだろ!俺!!)
ああ、でも…
隼人は明け方までコレを悶々と繰り返していた。