novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N
□『不快指数』
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「離れろ!離れろー!!」
ジタバタジタバタ。
両腕を振り回して、必死の牽制。
「分かった、分かった」
無駄な抵抗はしない、と。
ヤレヤレ、と聞こえてきそうな炎山の声が、スッと離れた。
あれ?
あれれ??
今まで燃えてるかと錯覚するぐらいに熱かった背中が。
途端、ヒヤリ、寒くなった。
「…、っっ?!」
ハッとして振り返ると。
離れたついでに、コーヒーを煎れようとしてる炎山の姿が目に入って。
体温が一気に5度下がったみたいな寒さ。
思わず身震いして、己の身体を掻き抱いた。
そして、無意識に突いて出た言葉。
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