novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N

□『非なる永遠』
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(…ヤキが回ったかな)

俺とした事が、と。
自嘲気味な笑みが零れる。

必死で自分自身を慰める理由を探してる。

まるで、寂しがり屋の強がり。

孤独が辛い訳ではない。
独りぼっちが悲しい訳ではない。

ただ、会えると信じていた自分が。
その期待の分、落胆してる事実が。

今までからは想像出来ないと言うか。
予測してなかったと言うか。

意外過ぎて。
それに驚いている、と言うか…

(こんな日は…)

そうだ。
早く寝て忘れてしまおう。

人恋しい、なんて幻想(まやかし)。
季節の変わり目に起こる、一種の気の迷いなのだから。

明日の朝になってしまえば、きっと忘れられる。
そう信じたくて、俺はさっさとベッドに潜り込み、目を閉じた。

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