novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N

□『Halloween』
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少しして、袋の中身を覗いて。
一瞬、パアッと表情が一際輝いた、かと思いきや。
次の瞬間には、何やら不満そうにムッと唇を引き結んだ。

…おや?
反応が想定外。

嫌いなお菓子とかは入れてないつもりだが…
って言うか、熱斗に嫌いな菓子なんてあるのか?

いつも、何でも口にしては「ウマイ」と喜ぶ熱斗なのに?

甚だ疑問だ。

事実、目の前には不服たっぷりに膨れっ面な熱斗が居て。

俺には、その理由がさっぱりと言っていい程分からない。

嫌いな菓子が入ってた、じゃなくて。
大好物な菓子が入ってなかった、って方だろうか?

俺は、注意深く、静かに尋ねて見る。

「どうした?」
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