novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N
□『Halloween』
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「お前、その恰好…」
と、言いかけて止めた。
熱斗のハロウィン用の仮装は。
某魔導士アニメの、口癖が「それは秘密です」の魔族風。
変な訳ではない。
似合ってない訳でもない。
だが…何故にそれをチョイスしたのか?
おおよその見当は着く。
どうせ、はる香さんの趣味なんだろうがな。
でも、ちょっとだけ聞きたい気がするのは、怖いモノ見たさってヤツ、だろうか?
なんて色々頭の中で巡らせながらも、執務机の側に置いていた袋に右手を掛けて。
「ほら」
これみよがしに、熱斗に向かって放ってやった。
「わ!わ!わ!!」
抜群の反射神経で、ガッチリ、見事キャッチする。
「いきなり何すんだよ」と、目が訴えてるけど。
とりあえず無視して、俺は視線を反らした。
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