novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N
□『逆梅雨』
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そんな降り始めの雨粒を眺めながら。
何も言わずに、窓際に突っ立っていた熱斗が。
ポツリ、呟いた。
「まるで逆梅雨だな」
逆梅雨…?
そんな日本語は聞いた事ないぞ?
キーボードの上を滑らせていた指を止め、逡巡した後。
「逆梅雨?」
改めて聞き返した。
「だってさ、順番が逆じゃないか」
春、梅雨、夏、秋、冬。
それが。
春、夏、梅雨、秋、冬。
だから、逆だ。
と、熱斗は持論を展開する。
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