novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N
□『Aprilfool』
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すると、熱斗はパァッ、と表情を輝かせて。
「パパ!!」
と、自慢げに答えた。
予感的中。
なんだか頭痛が…
「ひーかーりーはーかーせー…?!」
ジリジリと詰め寄る様に振り返ると。
「アハハ」
と、熱斗の父親・光祐一郎は俺の隣で平然と笑う。
「だって、騙されてる熱斗って可愛いだろ?」
なんて、悪びれもせずに、ニコニコ。
満足そうに、俺の耳元に小声を落とした。
熱斗が可愛いか、そうでないかなんて…
可愛いに決まりきってるじゃないか!
俺は、心の中で断言を振りかざしながらも。
…って、そーじゃなーい!!
はた、と我に返る。
「嘘は、感心しません」
少し本気で。
少し強気に、諭す様な口調で。
冷えたスカイブルーの瞳を持って、光博士をキッと睨み上げれば。
「えー。だってエイプリルフールぐらいいいじゃないかー」
駄々っ子みたいに、プーと口を尖らせて主張する光博士に。
やっぱり、頭痛を覚えて。
無意識に片掌で額を覆った。
貴方は子供ですか…?
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