novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N

□『Romeo』
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外界を遮絶すると、何だかホッとして。

意味も分からず一笑すると。

『いかがなさいました?炎山様』
開きっ放しのパソコンからブルースの声が響いた。

心配性な彼の事だ。
顔を見なくても、声音だけでどんな表情をしているか。
手に取る様に分かってしまう。

それだけ長く、深い付き合いな訳で。

「何故、真夜中より夜明け前の方が静かなのか、って思ってたダケだ」

俺はコーヒーを煎れ直して、ソファーに腰を据えた。

程良い熱さに、程良い苦味が。
喉咽を伝って全身に広がっていく。
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