novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N

□『白雨』
5ページ/7ページ


「雨、上がるぞ」

雨雲が逃げていく。

上空を、吹き行き過ぎ行く強風に乗って。
一目散に、尾を引いて掻き消える。

閉ざされていた青空と。
初夏の太陽が眩しい。

…って言うより、目に痛い。

慣れない鮮やかな色彩に、目を細めてたら。

「熱斗」

不意に呼ばれて、顔を上げた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ