novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N

□『Presentater』
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「さーて、説明を始めるぞ!」

料理人の本領発揮!と、ばかりに張り切って描かれたであろう、イラスト付きレシピを。
紙芝居風にして、俺達に提示して、咳払いを一つ。

「まず、ポイントだが…」

甘味は、果物で補う事で、クリームは、甘さ控え目に。
スポンジは二種類を交互に使う事で、味の変化を楽しめて。
形は、やや長めな長方形で、平段。
蜂蜜漬けのフルーツを、飾っていく…

と、言うのが、料理長の構想案。

それを聞いた熱斗は、
「見た目がフツーすぎない?」
と、つまらなそうに指摘する。

「まぁまぁ。熱斗くん。ここからだよ、隠し技は」

大史は、ちっとも焦る事なく。
反対に、勿体振って説明を再開する。
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