novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N
□『Presentater』
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厨房では、料理長の大史が準備をして待っていてくれた。
「それにしても…スゴイ量だな」
炎山でなくても、こう言いたくなる。
すでに焼成完了のスポンジも、使用する果物も、幾つものボールに用意された生クリームも。
半端なく、てんこ盛りだったりする。
「何人前準備したんだ?大史」
「さぁ?ざっと50人前ってトコロですか?」
大史は、料理人としては優秀な人材だ。
料理の為の計算やら、数字やらにはめっぽう強い。
だが、関心のない事柄…料理以外の事になると。
途端に、どんぶり勘定になる。
「大丈夫ですよ!デザート系はたくさん作った方がちょうどいいんですから!」
大史は、ガハハ、豪快に笑い飛ばす。
「美味ければ、あっという間になくなりますよ」
そう、付け加えられて。
俺達も、ナルホド、と納得した。
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