novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N
□『結葉』
2ページ/7ページ
それから、何時間もそのままの状態が続いて。
仕事も何とか切り上がったので、俺は帰る準備をしながら、今だ眠る熱斗の肩を揺すった。
「おい。起きろ」
「…んー」
気怠そうに唸るだけで、一向に目を開ける様子はない。
「熱斗…?」
さすがの俺も、この異変に胸が騒ついて。
熱斗の額のバンダナを外し、掌を押し当てて見た。
「熱があるじゃないか?!」
いつから?
と、聞かなくても思い当たる節ならあった。
昨日からだ。
いつもなら、機関銃の様に喋りまくるヤツが、言葉数も少なく。
ただ、「眠い」とだけ言って、始終静かだった。
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ