novel『ロックマンエグゼ』vol.2長編

□『追憶の中の君へ』-4
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「ホントに、いいのか?ライカ?」

熱斗の純真無垢な期待の瞳に晒されて。
ライカは、行き場のなくなった怒りを不完全燃焼のまま。

「…行くよ」

行けばいいんだろう、と半ば投げやりに、無駄な抵抗を諦めたのだった。

「じゃあ、行こう!」

右手は炎山が握っているから。
余った左手を、熱斗は差し出した。
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