novel『ロックマンエグゼ』vol.2長編

□『追憶の中の君へ』-4
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「…で、提案なのですが。熱斗をどこか戦闘の少ない地域に保護して、頂きたいのです」

シンクロチップが鍵のクロスフュージョン。

ここニホンでのアステロイド残党の事件は、他国よりも数割多い。
熱斗が巻き込まれる確率(リスク)もそれだけ多いと見込まれる。

危惧や懸念は拭い去る事が出来ない。

ならば、現在までで戦闘の少ない地域−アステロイドの出現率が少ない地域に匿うしか、手立てはないのだ。

事態は深刻だったんだな、とライカの声が重く響いた。

「分かった。すぐに地域選抜を行う」

受け入れの準備だとかで約2時間の猶予を見込んで。
光博士はスタッフを収集して会議に向かった。

「それまでの間、熱斗を、頼むよ。二人共」

油断はならなかった。
そう、この時は思っていたのに…

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