novel『ロックマンエグゼ』vol.2長編

□『追憶の中の君へ』-2
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「ただし、条件があるよ」

「条件?」

何を突き付けられるのか、と身構えていたら。

「毎日、科学省に顔を出す事!パパは熱斗の顔を見ていないと死んでしまいそうだよ…」

ヨヨヨ…と泣き崩れてしまった。

大袈裟だなぁ、と思ったが。
ホントに死んでしまったら困るから、俺は快く了承する事にした。
すると、”パパ”は舌を出して、親指を力強く伸ばした。

「ほら。コレ」
手渡されたのはロックマンのPET。

「ありがとう」
受け取るとすぐにロックマンが起動して名前を呼んでくれた。

「大丈夫か?”ロックマン”?」

『うん!名人に治して貰ったから。もう平気だよ、熱斗くん!』

消費したデータを充填してもらって、ロックマンは絶好調に回復していた。

『パパにはしてやられたみたいだね』
と、耳打ちされて。

でも、嫌な気はしなかったから。
まあいいさ。

これで俺も、堂々と炎山の屋敷に居られる訳だし。

学校には休学届けを出して置いた、と”パパ”に言われて。

「時間があるようなら科学省内でも見学してるといいよ」

さっさと帰る必要もないし、俺は甘んじてその申し出を受ける事にした。

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