novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N
□『優しい音階』
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現在、巷で人気急上昇な歌姫。
それがシークレットライブを行うそうで。
「今回の任務は、その歌姫の警護だ」
貴船総監直々に命を受けた。
と、炎山は面倒臭そうに。
警備にあたっての関連書類の詰まった封筒を、執務机の上に無造作に放り投げた。
副社長室のもう一人の住人、と社員全員から黙認されている熱斗は。
執務机の反対側から身を乗り出して、羨望の眼差しを向ける。
「えー!いーなぁ!」
浮いた両足をバタつかせて。
「いーな!いーなぁ!」を連呼する熱斗。
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