novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N
□『Romeo』
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夜明けが近い事を知らせる静けさは、やけに耳に痛く感じる。
真夜中の街に、ひしめき合う雑音。
高層ビルの谷間をせわしなく行き交う、留まる事を知らないライトの波。
ただ無情に。
ただ時間を持て余しているかの様相は。
時折、無意味に思えてならない。
この波群の終着点は、存在するのだろうか…?
ドコに?
何に向かって?
そんな事を考えてる俺自体が無意味だ、と気付いて。
自嘲気味に微笑(わら)うと、溜息と共にブラインドを降ろした。
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