novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N

□『白雨』
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「知ってるか?6月は、水悩月から水無月となったって言う説があるんだそうだ」

「…へぇー」

俺は素っ気なく返事する。

…今まさに、水に悩まされてる状況でさ。
そんな余計なウンチク、要らないぞ。
炎山。

いきなりの通り雨。
仕方なく、手近な雨宿り場所を見つけて、避難した。

結構な勢いで、雨脚は激しくなる一方。
そのせいか、視界は霧に煙るみたいに、白に浸透する。

まるで、白糸の様に。
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