novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N

□『Presentater』
1ページ/9ページ


…事情は分かった。
でも、何で俺が連れて来られなきゃいけないんだ?

「まぁまぁ。そんなコトどーでもいーじゃん!ライカ」
「たまたま通り掛かったのが、ライカだっただけで、深い意味はない」

だから、気にするな。

炎山も熱斗も、俺がそれで納得する、とでも思ってるのだろうか?

(ようするに、誰でも良かったってコトなんだな、お前ら…)

俺は、今のこの二人に何を言っても無駄だ、と悟って。
諦めの溜息を吐くのだった。

「分かった。で、何をするって?」

「ケーキ作り!」

ハイハイ…

無駄に高い熱斗のテンションに、つい投げやりな態度を取ってしまった。
が、一向に気にする素振りはない。

「俺達三人だけでか?」

それは幾ら何でも無謀だろ?!
と、俺が突っ込むと。

「その点は大丈夫だ。料理長が味方についてるからな」

炎山もいつになく楽しそうだ。

普段は見せない笑顔も、今日は出し惜しみしてないし。

「それなら一安心だな」

「だから、頑張ろうな!ライカ、炎山!!」

「あぁ」
「そうだな」

いざ!
ケーキ作りへ!!

‡‡‡‡‡‡‡‡‡
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ