novel『ロックマンエグゼ』vol.1短編N
□『Presentater』
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…事情は分かった。
でも、何で俺が連れて来られなきゃいけないんだ?
「まぁまぁ。そんなコトどーでもいーじゃん!ライカ」
「たまたま通り掛かったのが、ライカだっただけで、深い意味はない」
だから、気にするな。
炎山も熱斗も、俺がそれで納得する、とでも思ってるのだろうか?
(ようするに、誰でも良かったってコトなんだな、お前ら…)
俺は、今のこの二人に何を言っても無駄だ、と悟って。
諦めの溜息を吐くのだった。
「分かった。で、何をするって?」
「ケーキ作り!」
ハイハイ…
無駄に高い熱斗のテンションに、つい投げやりな態度を取ってしまった。
が、一向に気にする素振りはない。
「俺達三人だけでか?」
それは幾ら何でも無謀だろ?!
と、俺が突っ込むと。
「その点は大丈夫だ。料理長が味方についてるからな」
炎山もいつになく楽しそうだ。
普段は見せない笑顔も、今日は出し惜しみしてないし。
「それなら一安心だな」
「だから、頑張ろうな!ライカ、炎山!!」
「あぁ」
「そうだな」
いざ!
ケーキ作りへ!!
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