「ち…がう…私が…私が殺したんじゃない」
声が震え やっとの事で絞り出した第一声が否定の連続だった。
そう拒絶しても 嫌というほどに見せつけられる目の前の現実は
私の脳裏に 瞼の裏に 生々しく焼きつけられた。
「…っ違う!違うっ!!私が殺したんじゃ……っ!」
ぬるり。そんな絶望的な感触が手にふれた
そこには見たこともない程に綺麗で鮮明な血がこびり付いていた。
「ど…して…こんなに」
頭がズキズキと痛み出した。
一体どこから間違ってしまったのだろう
何か否があるとすれば それは私なのだ。
「待…てっ…一人にしないで…」
グリムジョー。そう縋るように 既に息がない彼の骸に泣き崩れた
それからグリムジョーの腰に添えられていた斬魄刀を 自身の体に突き刺した。
もうこれで 寂しくない。