せかいせかい

□かわる。
1ページ/6ページ






月日が経つのはあっという間だ。




「ねーちゃん暑苦しい!離れろよっ!なんでいつもオレの布団で寝てんだ!」




小さい頃は、毎日喜んで私と一緒に寝てくれて、甘えん坊だったキルア…




そりゃあさ…私よりイルミの方が大好きだったけど…


ツンデレのツの字もないデレデレだった





「離れろーっ!」





それが今じゃあ…
私の腹を容赦なく蹴りつけるツンデレに大変身!


毎朝キルアの容赦ない蹴りで起こされるせいで、私の腹は鉄のように固い。


女として腹がこんなに割れてるってどうなんだろう…



ちょっと不安に思う、今日この頃だ。





「離れろって!」



「ん〜…もう少しだけ…」



「ふざけんなっ!」



可愛いなぁ、そんなに必死になって。




「恥ずかしがんなくてもいいよ。キルア、頭なでなでしてあげるからおいで!」




私は分かってる。


キルアはツンデレだから素直に甘えられないだけだもんね!



本当は私に甘えたいんだもんね!




「さっ、キルア!」



思いきり腕を広げた


幼い時のように抱き着いておいでっ!





「オレ…ねーちゃんみたいな女、マジ無理。」




「…………」






時の流れって、なんて残酷なんだろう…





「デレデレキルア帰ってこーい!」



「何言ってんだよ…おい!くっつくなッ!」



6歳になったキルアは、今日も私に対してツンツンです。






次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ