せかいせかい
□かわる。
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月日が経つのはあっという間だ。
「ねーちゃん暑苦しい!離れろよっ!なんでいつもオレの布団で寝てんだ!」
小さい頃は、毎日喜んで私と一緒に寝てくれて、甘えん坊だったキルア…
そりゃあさ…私よりイルミの方が大好きだったけど…
ツンデレのツの字もないデレデレだった
「離れろーっ!」
それが今じゃあ…
私の腹を容赦なく蹴りつけるツンデレに大変身!
毎朝キルアの容赦ない蹴りで起こされるせいで、私の腹は鉄のように固い。
女として腹がこんなに割れてるってどうなんだろう…
ちょっと不安に思う、今日この頃だ。
「離れろって!」
「ん〜…もう少しだけ…」
「ふざけんなっ!」
可愛いなぁ、そんなに必死になって。
「恥ずかしがんなくてもいいよ。キルア、頭なでなでしてあげるからおいで!」
私は分かってる。
キルアはツンデレだから素直に甘えられないだけだもんね!
本当は私に甘えたいんだもんね!
「さっ、キルア!」
思いきり腕を広げた
幼い時のように抱き着いておいでっ!
「オレ…ねーちゃんみたいな女、マジ無理。」
「…………」
時の流れって、なんて残酷なんだろう…
「デレデレキルア帰ってこーい!」
「何言ってんだよ…おい!くっつくなッ!」
6歳になったキルアは、今日も私に対してツンツンです。
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