せかいせかい

□せかいせかい まとめ
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夢主が落ちた先は、ゴン一行が50時間経過を待つ部屋

気まずい雰囲気に夢主は苦笑い

驚くトンパ。
警戒するクラピカ。
喜ぶゴン。
拗ねるキルア。
真っ先に声をかけたのはレオリオ。

一次試験、運んでくれた事にお礼を告げる。
しかし、信用は出来ないとハッキリ告げられた。

弱々しく笑う夢主を庇うように、前に立つキルア。

どっちの味方だ?と問いかけるレオリオに賛同するクラピカ。

状況が理解できず、狼狽るトンパ。


「ねぇ、ちゃんと夢主の話を聞こうよ」

ゴンの声に、ハッとする一同。


「時間はたっぷりあるんだから!ねぇ?夢主」

「うん…出来れば、皆んなに聞いてほしい」

「わかった、聞こう。ゴンの言う通り、時間はたっぷりある。」


話を聞いてくれる事に、安堵する夢主。


「これから話す事はキルアにも話した事がない事なの。だから…最初に少しだけ2人で話してもいいかな?」

 
ヒソカの事を話すという事は、少なからず自分の過去を話す事になる。

それを、皆と同じタイミングでキルアへ話すのは違う気がした。


「うん。いいよ、待ってる」
 

真っ先に答えたゴンの声は、他の意見は一切受け付けないような響きを持っている。


「ありがとう」


夢主は力なく笑うと、キルアの手を取り隣の部屋へ移動した。



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隣の部屋へ移動する隙に、携帯をチェックする夢主。

イルミからの連絡は一切ない。


夢主がヒソカの事を真っ先に話したい相手はイルミ。
その相手と連絡がとれず、避けられている事に胸がチクチクと痛む。



「話したい事って?」

ムッとして、唇を尖らせるキルア。


「やっぱり、怒ってるよね」

「ちゃんと話してくれるんだよね?ヒソカの事」


夢主は過去にヒソカと一緒に暮していた事。
その後、記憶喪失になりゾル家でお世話になっている事を話した。


「記憶喪失?」

「うん…記憶がね、曖昧なの。子供達と暮らしてたのは、なんとなく分かるんだけど…」


記憶喪失という言葉に、キルアが訝しげに眉をひそめる。


「イルミは知ってんの?」

「……うん。イルミ君には話してある」

「ふーん…」

「ごめんね、黙ってて」

「なぁ、ヒソカはなんで姉ちゃんの事気付いたんだ?」

「んー、雰囲気と声で分かったみたい」

「ふーん…」

府に落ちない顔をするキルア。
夢主は薄っすらと疑問に感じていた事を指摘され、胸が騒つく。

雰囲気と声で…
何年も会っていなかった相手に気付けるだろうか…?
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