Novel
□夢
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『おっはよ―圭一くん!』
私はいつものように圭一くんに挨拶する
「おはよ,レナ……」
『どうしたのかな?かな?』
圭一くんが何か言いたげに私の顔を見ていた
「レナ…何かいつもと違くないか?」
『え…………』
びっくりした
あの圭一くんが,私のささいな変化に気付いてくれた
それがたとえ,悪い夢を見たという小さなことでも
『大丈夫だよ!ただね,朝変な夢を見ただけ』
私は笑ってみせると圭一くんも安心したのか,表情が少し柔らかくなった
「そっか…よかった」
圭一くんの優しいところが好き
大好き