Novel
□澄んだ空に向かって・6
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「犯人は特定できたけどすっきりしない事件でしたね」
「園崎姉妹は逆なんですよ。魅音が詩音で詩音が魅音。だからこのノートは逆に読むんです」
「そうだったんですか…それなら悟史くんと詩音さんの関係が理解できます」
「ですがこのノート…どこまで信じていいのやら。」
「狂人の日記ですよ。読んでるとこっちまで狂いそうになります。」
「でも幸せな日記ですよ。詩音さんは本当に悟史くんのことが好きだったんだなあって思いますよ。」
「……そうですね。」