Novel
□澄んだ空に向かって・4
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圭ちゃんから電話があった。
圭ちゃんにはもう私のことバレちゃったみたい。
上出来だよ。 圭ちゃん。
私が犯人だ……
早く…
早く私を追い詰めて
解放して
「魅音…一昨日梨花ちゃんと沙都子が家に来ただろ…?」
そう
「魅音…!警察はとっくにお前を疑ってる!」
そう
私を責めて
この劇を終わらせて
『最後にわがまま聞いてほしいな。』
私は圭ちゃんと30分だけ家の中でデートさせてほしいと言った。
圭ちゃんはあっさりOKしてくれて……
つくづくお姉を羨ましいと思った。