Novel

□澄んだ空に向かって・3
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お姉が羨ましい。



大好きな人に毎日会えて。

喋って。

笑い合って。






きっと,毎日幸せだね。

私とは何もかも正反対。

ずるい。




ずるい

ずるい

ずるい

ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるい











思えばこの時から,

私はおかしくなっていた。



















気づいたら,
婆っちゃとお姉を地下牢に監禁していた。







『悟史くんどこにやったんですか?殺したんですか?殺したの?それともどこかに隠したんですか?ねえ,答えてよ!!』




私はもう動かない婆っちゃに向かって呪文のように唱えていた
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